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公募の選び方(1)― どの文学賞に応募しますか?

自分に合った文学賞や新人賞に応募しよう

一口に文学賞と言っても、さまざまなタイプの文学賞が存在します。

例えば、選考方法で分類すると、一般から広く作品を募集しその中から選考する公募型の文学賞がある一方で、芥川賞や直木賞に代表されるような、既に書籍化されたり雑誌に掲載された作品が対象となる文学賞もあります。その延長線上に位置するのがノーベル文学賞といえるでしょう。

さて、公募型の文学賞にもさまざまなジャンルが存在します。もちろん、自分の作品を純文学系の文学賞に応募するか、あるいはミステリー系の文学賞に応募するかといったことで悩むことはあまりないでしょう。

問題となるのは、そうしたジャンル分けをした際に、同一、あるいはかなり近いジャンルに分類される文学賞がいくつか存在するときです。数ある文学賞のなかで一体どの文学賞が自分の作品にふさわしいのか、という問題です。

なかには、こうしたことにあまりこだわらず、たまたま締切日に間に合った文学賞こそ自分に縁があるんだと、闇雲にチャレンジしている方もおられるかもしれません。

しかし、これでは一次通過もままならないでしょう。と言うのも、それぞれの文学賞には特有の選考基準があるのです。何も知らずに門前払いを食っても文句は言えないのです。

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文学賞を主催している雑誌をチェック

雑誌が主催している文学賞に関して言えば、最近では、その雑誌の発行部数と比べて、応募者の数が異常に多いといった現象も発生しています。つまり、肝心の雑誌は読まずに応募だけしているというケースが多々あるということでしょう。公募情報だけが独り歩きしているのかもしれません。

対象となる雑誌に掲載されている作品の傾向から見て、自分の作品がそこに掲載される可能性はあるのか、という視点を抜きにした応募先の選択は無謀といえるでしょう。いくらその作品が優れていても、応募した文学賞との相性が悪いために、その作品に注いだ時間と努力が空しく水泡に帰してしまう可能性もあるのです。

したがって、もし関連雑誌があるなら、該当する雑誌の何冊かは実際に読んでみて、その傾向性をつかんでおきましょう。

そこには、公表されていない暗黙のルールが必ず存在するのです。まあ言ってみれば、それは入り口でかわす合言葉なのかもしれません。その合言葉を知らなければ、決して中には入れてもらえないというわけです。

こうした合言葉を知るための努力は決して無駄にはなりません。将来、作家として身を立てるためにも、そうした分析能力を磨いておくことは大切なことでしょう。また、それは自分の作風を客観的に知ることにも繋がります。

でも、本当のことを言うと、そうしたプロセスのなかにこそ作家の密かな楽しみがあるようにも思います。

※参考文献:『小説新人賞は、こうお獲り遊ばせ』 (奈河静香著)

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